期待以上に面白かった。
原題は「彼が帰ってきた」だっけ?
原作者は、「あいつは悪い人と言うだけでは、その正体はわからない」と言っているそうです。
世に、いろんな人がいますが、神輿に担がれるかどうかは、神輿を担ぐ大衆ですからね。
いかに、人の心を掴むか、人の心の隙間に入り込んで存在感を増していくか・・・。
ヒトラーはとても上手でした。
でも、裏を返せば、彼をどうしてああいう立場に押し上げたかは、大衆側の責任というか、
彼を生み出しのは、結局、大衆なわけで、
当時のみんなの気持ちの結晶がヒトラーだったのかもしれません。
自分の心が誰かに掴まれたと感じた時、あの政治家は良いこと言うと思った時、
そういう時こそ、こいつホントに大丈夫か、と思いとどまったほうが良いのかもしれません。
民主主義は、みんなで代表を選ぶわけだけど、
民主主義だからこそ、あっという間に悪魔を生み出すのも簡単なのかもしれません。