「おたくのビルに鳩が巣を作って、糞で、こっちの駐車場の車が汚れる」
と、隣人から怒鳴り込まれた。
そんなのは、鳩と直接交渉して欲しいと思うわけだけど、
実際に巣はこちらにあるわけで、隣人としても、手の出しようがないのであろう。
「何とかします」
と答えたものの、鳩って、意外に簡単じゃないんだよなー。
巣は、ビルのどの窓からも届かないビルの壁面の凹みにある。
鳩除けを、本格的にしようとすれば、下から足場を組むことになる。
何かあるたびに、必ず「こんな古ビル、買わなきゃ良かった」と思ってしまう。
借金さえなければ、捨ててしまいたい。
とりあえず、壁面の凹みに一番近い窓から、凹みに向かって水をかけることにした。
洗面器一杯分の水をかけると、驚いた鳩が逃げてくれたのは良いが、
溜まっていた糞が大量に隣の敷地に落ちてしまった。
ああ、また怒られる、と思って、ホウキとチリトリを持って、隣の家に。
それも、大変だったのだけど、
掃除を終えて家に戻ってみると、
開け放していた窓から、家の中に、鳩が侵入していた(驚愕)。
慌てて、他の窓も全開にして、何とか出ていってもらったのだけど、
こんなことって、自然が豊かだった昭和の時代でもなかったのに、
何で今頃、こんな目に遭わないといけないのだろう。
鳩って、すぐ戻ってくるんだよねー。
結局、その晩は、数時間おきに起きては、コップ1杯の水をかけては、凹みから鳩を追い出していました。
それで、この頃は姿をやっと見せなくなったのですが、
どうも今度は自分がインフルエンザみたいな熱が出ています。
これって、いわゆる鳥インフルエンザか?(笑)。
鳩には直接触ってないけどね。
鶴は恩返しに来るけれど、
鳩は仕返しに来るんだ。
やれやれ、、、。