お笑いからもう1つ。
株でも先物取引でも為替の証拠金取引でも、
安い時に買って高いところで手離すか、
高いところで空売りして安いところで買い戻すか、
で、さやを稼ぐ仕組みです。
逃げ遅れると損をしますが、
逃げる一番のタイミングは、集まってくる人が一番多い時なんですね。
原油を買う人はまずいないと思いますが、
ガソリン代なんかを考えてみて下さい。
ずっと高値が続いているガソリン代がまた今日も値上がりしたけど、
もしかしたら明日は急に下がるかもしれない、と思ってガソリン入れるのを一日ぐらい延ばすことってありませんか?
そして翌日になって、また値上がりして、昨日入れときゃ良かったと思いつつも、明日はまた下がるかもしれないと、またガソリンを入れるのを一日延ばす。
そういうことを1週間か1ヶ月ぐらいやって、
いや、もっと上がるかもしれないから、今日は入れちゃえと、
やっとガソリンを車に入れた途端、翌日から急にガソリンが安くなり始める・・・。
そんな経験ないですか?(無いか。笑)
そうやって、ガソリンを給油する人が一番多い時が相場のピークってことはよくあることで、
「一番高い時に買っちゃったよ」
と思う人の数が、
「ちょっと前に買っておいて良かった」とか「少し後で買って良かった」
という人よりも多いことになります。
ダチョウ倶楽部のネタで、
「はい、はい、はい」
と手を挙げる人が増えてきて
最後に上島氏が「はい」と手を挙げた途端に
「どーぞどーぞどーぞ」
となるネタは、まさにこの相場の原理そのもので、よくできていると思います。
世界のナベアツや世界の渡部よりも、
ダチョウ倶楽部が世界に近い可能性がありますね。
相場で損しないためには、
早めに手を挙げるか、全く参加しないことです。
上がっていく相場を気にしながらも、ただ眺めていて、「いよいよ儲かりそうだ」って時に参加したら、
まさに自分が「どーぞどーぞどーぞ」と言われることになって
大損しますよ。
以前、人は同じ選択を何度もする、という話を書きましたが、
上のような仕組みがわかっていて、何度も損をしても、やはりまた損するタイミングでしか手を挙げれらないものです。
「普通」の人は参加しないことですね。